現代社会は様々なストレスがかかる「ストレス社会」です。
ただでさえイライラしやすい環境へと変化してきているうえに、女性の場合はこのような外的環境によるストレス以外に、月経(生理)によって情緒が不安定になってしまいます。
およそ月に1度の周期でやってくる生理の時に、自分も良く分からないけどイライラしてしまうことも良くありますよね?
これは男性にはなかなか理解してもらえず、さらにイライラが募ってしまう事も。
今回は、生理中に情緒が不安定になる理由や、その対処法を様々な視点から解説していきます。
自分に合った生理中のイライラ解消法を探している方や、自分の対処法があっているのかどうかを知りたい方は参考にしてみてください。
生理中 情緒不安定 泣く・涙
そもそも生理中になぜ情緒が不安定になりイライラしてしまうのでしょうか?
多くの方が自分の性格のせいにしてしまったりしているそうですが、生理中にイライラしたり落ち込んでしまうのは、個人の性格によるものではありません。
大きく関わってくるのは女性ホルモンです。
脳内では体の様々な器官に指令を伝達する物質「ホルモン」が生成され分泌されています。
このホルモンが子宮へと送られると、女性ホルモンを分泌します。
これにより月に1回の生理サイクルを作っているのですが、生理前や生理中は子宮で作られるエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの分泌量が一時的に減少します。
これにより、セロトニンと呼ばれる自律神経を調整する脳内ホルモンの働きが低下します。
このセロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、ノルアドレナリン(神経を興奮)やドーパミン(快感を増幅)を抑えてくれる働きがあります。
このバランスが崩れることによって、情緒が不安定になってしまうのです。
そのため生理での情緒の不安定は、正確や気分の問題ではなく、体の構造上の物理的な問題であることが分かります。
この状態はPMS(月経前症候群)とも呼ばれ、症状には大きく個人差があります。
この個人差が大きくあるということも、他者からの理解が得られにくくなってしまう原因の1つとなっています。
ただこれらの症状は物理的な問題であるため、有効な対処法を行うことが出来れば改善することが出来ます。
では、次に生理による情緒不安定の対策を見ていきましょう。
生理中食べ物で対処してはだめ
イライラした時に、食事を摂ったり甘いものを食べたりする方は多いのではないでしょうか?
イライラを落ち着かせる方法に、「食べる」という方法があります。
これはとても単純な仕組みで、ヒトは食事を摂ることでドーパミン(快感を増幅)が分泌されます。
特に甘いものを食べた場合は、ドーパミンが大量に分泌され、シュガー・ハイ(糖分の過剰摂取による一時的な興奮状態)を引き起こします。
これにより得られる快感は、長くは持続せず、すぐにシュガークラッシュ(血糖値の急降下)という状態になります。
体内に送り込まれた糖質を抑えるためにインスリンが分泌されて、血糖値が急激に下がります。
イライラを解消したいために甘いものを食べたはずなのに、逆に倦怠感やイライラ、頭痛などを招いてしまう事もあります。
太ってしまう原因にもなりますので、生理中に食事や甘いもので解決しようとするのはおすすめできません。
生理中 情緒不安定 対策
食事や甘いものでは対策できないとなれば、他にはどのような対策があるのでしょうか?
寝る
生理によっての情緒不安定な状態は、ノルアドレナリンやドーパミンが作用し、交感神経が優位に働いている状態になっています。
そのため、寝てしまえば強制的に副交感神経が優位に働くこととなるので、イライラを落ち着かせることが出来ます。
日中はなかなか練る事も難しいと思いますが、20分程度の仮眠でもある程度の効果は期待できるでしょう。
とは言っても、なかなか状況的に実践できない方も多いでしょうし、セロトニンが不足しているとなかなか寝付けないという場合もあります。
寝るというのはある意味最強ですが、日中の情緒不安定対策としては少々無理があるとも言えます。
散歩
続いての対策は散歩です。
適度な運動は代謝を促してくれるので、対策としてはおすすめです。
特に朝散歩が効果的なので、生理前や生理中は少しの距離でもいいので実践してみましょう。
一定のリズムを繰り返す運動を反復して行うと、セロトニンの分泌を促すことが出来ることが分かっています。
そのため、ランニングなどよりも一定のリズムで歩く散歩がかなり良いと言えるでしょう。
サウナ
続いてはサウナに入るという方法です。
サウナに入る事でリラックス効果が得られたり、何も考えなくても良い時間が得られたりします。
とはいえ、PMS症状の強い方などは貧血を起こしてしまう可能性もあるため控えましょう。
CBD
これまで解説してきた対策は、どれも一定の効果を得ることが出来ますが、対策に時間が掛かったり、状況によっては実施が困難な場合が考えられるものがほとんどです。
そのため、実際になかなか対策が出来ないという方が多いのも事実です。
そんな場合に試してもらいたいのがCBDという成分を使用する方法です。
CBDとは、麻の種子や茎から抽出した成分で、様々な健康作用がある事が明らかになってきています。
日本では食品や化粧品としての使用のみ認可されていますが、諸外国では医薬品に使用されているほどの高い効果を有しています。
CBDの大きな作用の1つにリラックス効果や痛みの緩和が挙げられます。
エンドカンナビノイドシステムという身体調整機能を整えることが出来るので、生理による情緒不安定やイライラにも有効であると言えます。
副作用の心配もなく安全に使用できるので、生理による情緒不安定で悩まれていた方はぜひとも試してほしい対策です。
整理による情緒不安定やイライラは、決してあなたの性格や気分によるものではなく体の仕組み上の問題です。
そのため、適切な対策を講じることで症状を緩和することが可能です。
その方法として最も有効な方法が、体の調整機能を正常に戻す成分を摂取する方法です。
CBDは、その方法として最も安全で効果的な方法の1つと言えるでしょう。
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