「大切な飼い犬がてんかんという病気になってしまった…」
そんなときに何とか治してあげたいと考え、様々な治療方法を探されている方がたくさんいらっしゃるかと思います。
そこで今注目されているのが、世界中で様々な効果が明らかになってきているCBDという成分です。
今回はてんかんとCBDに関する症例の論文などから、CBDと犬のてんかんに関しての最新の状況を解説していきます。
小児てんかんの特効薬として、注目を集めているCBD
てんかんという病気は、脳の一部の神経細胞の異常によって、けいれんを起こしたり意識を失ったりする「てんかん発作」が繰り返し起こる病気です。
WHO (世界保健機構)の報告によると、世界で約5,000万人の方がこの症状を抱えているそうです。
また、日本でもおよそ100万人の患者がいると予想されています。
生まれ持った脳の性質によって先天的な要因で起こる「突発性てんかん」や、脳出血やアルツハイマーなどの脳への障害によつ後天的な要素の「症候性てんかん」があります。
要因としては遺伝によるものなどの理由が考えられていますが、まだ不明な点もたくさんある病気です。
治療としては抗てんかん薬を投与して発症を抑えていく方法がありますが、薬の副作用もあるため、医師と相談しながら進めていく必要があります。
また、過度なストレスや不眠などの改善も治療には重要だとも考えられています。
治療に使われる抗てんかん薬に関しても、およそ3割の方に関しては薬剤耐性を持ってしまっており、薬での治療が困難になっているそうです。
そんな治療が困難なてんかん病ですが、CBDを使用しててんかんの改善が認められた症例がたくさん出てきています。
生後6か月の早期乳児てんかん性脳症の乳児にCBDの配合された治療薬を投与した結果、それまでの別の治療では効果が出なかったのに対して、てんかん発作が出なくなるという結果が出ています。
[カンナビジオールによって発作が排除された早期乳児てんかん性脳症の生後6か月のアジア人乳児の報告]
このような症例がたくさん出ているのですが、日本においてCBDの使用が認められているのは食品や化粧品としてのみで、医薬品に関しては現状使用を認められていません。
しかし、多くのCBDがてんかんに良い作用があるという症例がある事から、日本てんかん協会という公益社団法人からも厚生労働大臣に「カンナビジオール医薬品(CBD)承認」に関する要望書というものが提出されているほどです。
参照:日本てんかん協会
CBDがてんかんに良い作用をもたらす要因として、ECS(エンド・カンナビノイド・システム)の受容体に作用し、身体の自律神経を整えたり、身体の調整機能を正常に働かせるという作用が関係していると考えられています。
このECSは哺乳類には元々備わっている機能なので、人間以外の犬にも同様の働きがあると考えられています。
そのため、海外ではいち早く犬のてんかんにも治癒効果があるのではと高い期待が持たれています。
犬てんかんにも人と同じようにてんかんの発作コントルールが重要になってくる。
ゾニサミド(Zonisamide)などのヒト用として日本で販売されている薬剤を、犬にも投与するのが動物病院などでのアプローチとして行われていました。
2014年には犬用の抗てんかん薬コンセーブ®などが流通するようになっています。
このことからも、人間用の抗てんかん薬が犬にも有効であるということもわかっているので、CBDが犬にも有効であると考えられます。
犬てんかん発作後 元気ない
犬のてんかん発作が起きた後や、その予兆がある時はどのような状態になるのかをまず知っておきましょう。
・よだれが出る
・落ち着きがない
・全身痙攣を起こす
・意識を失う(意識消失)
・手足や顔面等の一部に痙攣を起こす
・手足を無意識にバタバタさせる(遊泳運動)
・口をクチャクチャさせる(チューインガム発作)
・後ろにのけぞり、四肢を突っ張るような状態になる(後弓反張)
・一定の所で自分の尾を追いかけながら、くるくる回る(テイルチェイシング)
てんかんの発作中には、尿や便を漏らしてしまうこともあります。
てんかん発作が起きると、意識がなくなることもあります。
しかし大体の場合は数秒〜数分で発作は収まり、何もなかったように元気になります。
ただし、てんかんの症状が重度になってくると、短期間に何度も発作を繰り返したり、発作が長く続いたりすることもあります。
犬てんかん死亡
基本的にてんかんの発作で死亡してしまうというリスクはありませんが、発作は急に起こるため、発作時に高いところから落ちてしまったり、道路上で倒れて交通事故に巻き込まれないようにするなどの注意は必要です。
死亡のリスクは低いとはいえ、重積発作や群発発作は緊急的状態です。
抗てんかん薬の投薬忘れなどを起こさないように、管理を徹底的に行っていく必要があります。
犬てんかん薬やめる場合は注意
てんかんの種類にもよりますが、特発性てんかんという症状の場合は、発作を完全になくすことは難しいと言われています。
そのため治療の最終的な目標は、発作の頻度やその強さを抑えることになってきます。
抗てんかん薬の投薬によっておよそ70~80%程度の犬で、発作が抑えられるといわれています。
そのためてんかんになった犬は、長い期間抗てんかん薬とうまく付き合っていく必要があり、発作が少し軽減されたからと言ってすぐに投薬をやめてしまうと、根本的な原因の治療には至っていない場合はすぐに再発してしまう可能性があります。
そのため抗てんかん薬をやめていく場合は、徐々に獣医の方と相談しながら徐々に減らすなどの方法を取っていくことになります。
抗てんかん薬には副作用もあるので、やめたいという飼い主の方も多くおられるかとは思いますが、 そのため抗てんかん薬をやめていく場合は、徐々に獣医の方と相談しながら徐々に減らすなどの方法を取っていくことになります。
犬てんかんに効くドッグフード
犬のてんかんの原因として、「酸化ストレス障害」の関与が報告されています。
そこで、「脳神経系の酸化を防ぐ」ことが、結果的にてんかんにたいして有効だと考えられています。
そういったことから、抗酸化物質であるビタミンC・ビタミンE・セレニウム・一部のポリフェノールなどをドッグフードで補給することが良いとされています。
このほかにも、α-リポ酸、L-カルニチン、オメガ3脂肪酸、ビタミンB6なども効果的であると言われています。
KYOGOKU CBDではこれらのサポート成分と共に、CBDを配合したペットフードを開発予定です。
犬てんかんサポートになるサプリメント
てんかんに直接効果があるというサプリメントはありませんが、癇癪にたいして効果があるとされるサプリメントで、てんかんの症状が軽減されてきたという口コミはよく見かけます。
人間同様、過度なストレスや不眠などのような自律神経を乱す要素を取り除く作用のあるものは一定の効果がる可能性があると言えるかもしれません。
CBDサプリメント
CBDを配合したサプリメントは、海外ではかなりの種類が発売されていますが、日本においてはまだまだ種類が少ないのが現状です。
これは、産業用の大麻草の茎と種子から抽出したCBDのみ輸入が認められていることや、国内でのCBD抽出が認められていないということなどの理由から、取り扱える業者がまだまだ少ないからでもあります。
KYOGOKU CBDでは厚生労働省が定める厳しい基準をすべてクリアしたCBDのみを輸入し、日本国内で製造加工しています。
当然犬に投与する事も可能です。
海外のてんかんに対してのCBDの効果は高く評価されており、CBD自体に大きな副作用もないことから、今後はペットに対してのてんかんの治療薬としてCBDが利用されることも期待されています。
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